正社員・終身雇用制度は宗教。本当の働き方改革を教えてやる。
私はある日気づきました。
私は無根拠に「正社員になって終身雇用制度に守られ働き続ければ、苦労はするかもしれないが幸せに暮らせる」という宗教を叩きこまれていたのだと。
でも、こんなものは嘘ですよね。
- ブラック企業に勤めて人間性を失っていく人々
- リストラを言い渡され路頭に迷う中高年の家族持ち
- 責任をとらない経営陣
- 破綻した年金制度
こんなもん散々見せつけられて、未だに「終身雇用制度の正社員」が一番安定して暮らせるとか宗教じみたこと言う奴らが日本には腐る程いるんですよ。
まあ、そうかもしれませんね。
お前の狭い世界の中ではな。
私は内心この宗教の胡散臭さに気付きながらも、つい最近まで頭の中をこの宗教に支配されていましたよ。
とにかく「正社員」になれば安定するし、それなりの幸せを得られるのだと心から信じ込んでいました。
しかし「正社員・終身雇用制度」信奉の本質がなんら宗教と変わりないものだと気づいた時、目が覚めました。
それと同時に、勇気が沸いてきました。
私は何も間違っていない。
今回は「正社員・終身雇用制度」信奉が本質的には宗教の構造となんら変わりない事実と、この宗教がいかに現代において我々を苦しめているか、みなさんにお伝えします。
とっとと目を覚まして自分らしく生きましょう。
そもそも宗教とは
そもそも宗教とは歴史的に見ても、人々が理解できないものに理由を与えて安心感を与える役割を担っていたんですよ。
宗教は人々に安心感を与える
宗教は「無根拠なもの」に「根拠」を与えることで人に安心感を与えるんですよ。
例えば「死」。
キリスト教は審判の日。
仏教では輪廻転生がうんちゃら。
昔は医学も科学も未発達でしたから、死因に関しても「天罰」だとかとにかく理由をつけないといけなかったんですよ。
死因については現代人は論理的な根拠を得ましたが「死んだ後どうなるか?」は永遠の命題となり続けるでしょう。
生きているうちに死ぬのは無理ですから。
この「死」における宗教の役割は最たる例です。
他にも科学や医学などの知識や情報がなかった昔は「病気」「社会」「政治」「人間」「自然」など、あらゆるものの根拠として「宗教」が存在していました。
災害が起これば天罰、病気に患うと祟り、戦乱の世の中になると平穏のために祈り…などなど。
学問が未発達の時代は宗教が人々の心の拠り所だったのです。
誤解を恐れずに言えば宗教は「思考を停止」するためにあるんですよ。
なぜその現象が起こったのか、どうすれば止められるのか、どうすれば改善できるのか。
そういった思考を停止し、あらゆるものを受け入れられれば人は安心感を得られますから。
こうして考えていくと「正社員・終身雇用制度」が宗教となんら変わりない構造であることはおわかりいただけるかと思います。
大企業に入れば将来安泰、上司の言っていることに従っておけば間違いない、税金を払っておけば老後も安泰…などなど。
「正社員・終身雇用制度」は無根拠な安心感を得るための宗教なんです。
日本人は無宗教なくせして流されやすすぎ
宗教の自由。
大いに結構。
信じたいものを信じて生きればいい。
ですが、現代の日本人って本当に信じられるものを持っている人ってどれぐらいいるんですかね?
そんなに多くないと思いますね。
だって、人に合わせたり、空気を読んだり、人に嫌われたくないとかそういう人ばっかりじゃないですか。
しかも、都合のいい時だけ他宗教の文化を持ちだす信仰心のなさ。
とにかく流動的なんですよ。
「正社員・終身雇用制度」信奉も、こういう日本人の無宗教文化なのに信じるものがない体質ゆえに、今も根強く残り続けてる宗教なんでしょう。
そして差別へ…
「正社員・終身雇用制度」信奉の欺瞞に、多くの人は薄々気づいています。
しかしそれを認めたくない。
「自分の会社は大丈夫だ!」と信じ込みたい。
そこで出てくるのが「差別」です。
「正社員・終身雇用制度」の恩恵を受けない人々を見下すことで自身の安心感を得ようとするのです。
その結果「非正規雇用」の人間を見下す論調が溢れだすのです。
「非正規雇用」の人間がたくさんいるからこそ、今の自分の立場があるという現実には一切目を向けません。
終身雇用制度は日本社会の癌
終身雇用制度が日本社会の癌であり、日本の社会を圧迫していることは小泉政権時に「派遣労働法」が出てきた頃より明確であったと思います。
まあ、派遣労働法自体は時代にあっていたとは思います。
でも運用する奴らが「正社員・終身雇用制度」信者であったため、若者の使い捨てを生みだす結果になりましたけどね。
変化に適応できない体質を生む
終身雇用制度って「若いうちに苦労すればあとは楽をしてよい」という発想を生みだすんですよ。
時代の変化に無関心で、勉強する必要がないんです
つまり、変化する必要がない。
もちろんそういう人ばかりではないとも思っています。
ですが、バブル期の勝ち馬乗りの作るクッソつまらない価値感の記事やコンテンツ、日本大企業のまったく消費者のことを考えない生産物を見ていると、とても時代の変化に適応できているとは思えません。
会社側からしても終身雇用前提の採用はリスクの塊
会社・経営者側からしても「正社員・終身雇用制度」なんて邪魔でしょう。
会社側からしても、40年近くその人を雇うという投資はあまりにリスクが高すぎます。
書類と面接だけで、その人の40年間の価値を見極めるなんてあまりに無理があるでしょう。
そんなリスクだらけの採用なんて予知能力者でも無理です。
ですが、なぜか「正社員・終身雇用制度」信奉に基づいた会社が存在し続けてるせいで雇用形態が社会に合わない形で運用され続けているんですよ。
そして、求職者も基本的には「正社員・終身雇用制度」信奉に基づいて求職するんですよね。だから、できる限りその需要に応えるように求人を出すんですが、無理に「正社員・終身雇用制度」を運用したせいで実態はブラック企業になっていくわけですね。
需要と供給のバランスがパンデミック!
正社員の「一人でなんでもできる」感は異常
全員がとは言いませんが「正社員・終身雇用制度」信者って、とにかく正社員以外の雇用制度を無自覚に見下し、自分は経済力があって一人でなんでもできることに幸せを感じている人が多いんですよ。
でもそれ、ぶっちゃけ会社の組織力のおかげですよね?
とにかく無根拠に会社に尽くして、理不尽に耐えて苦労してお金貰ってることが偉いという発想なんですよ。
例えば税金や厚生年金をより多く払っていることで非雇用より偉いと思っています。
で、その税金の使い道が世の中のために正しく使われているかどうかはしっかり確認していますか?
というか、そもそも自分で確定申告してないんでしょ?
税務課にまかせっきりなんでしょ?
一人でなんでもできる人間なんていません。
人間は一人の無力さを自覚しなければ強くなれません。
私は「正社員・終身雇用制度」に乗っかって勝ち誇っているだけの人間より、人を思いやれる非正規雇用の方に人間的価値を感じます。
自立、家庭持ち、マイホーム持ちが幸せとかいう思考停止
「正社員・終身雇用制度」教では
- 一人暮らし・自立
- 結婚し子供をつくり家庭を築く
- マイホームを持つ
などの要素が幸せを得ることだと教えられます。
これもまったくと言っていいほど根拠がありません。
「正社員・終身雇用制度」信奉ではそれらが人質として都合よく機能するから、そう定義されていただけと考えるのが合理的でしょう。
別に信じるのは勝手なんですが、この「幸せの押しつけ」が現代の若者の負担になっているのが問題なんですよね。
「正社員・終身雇用制度」信者の親世代が、価値感の押しつけで若者の人生を息苦しくしてるんですよ。
宗教の押し付けは苦しみしか生み出しません。
少子化・若者の○○離れ・希薄になる家族関係・引き籠りなどの社会問題も大なり小なり「正社員・終身雇用制度」信奉が起因していると思うんですよね。
前時代の「亭主関白」とかいう発想、時代に合わない結婚感
一人でなんでもできる、でも家事は女の仕事で自分がするものではない。
これも「正社員・終身雇用制度」信者特有の古臭い考え方です。
要は思いあがって「女は俺が幸せにする」と思い込んでいるんですよね。
まあ、今の時代はごく一部の富裕層を除けばこの発想はありえないでしょう。
だって、若年層の賃金を始めとした社会情勢が「正社員・終身雇用制度」信奉全盛の頃と違いすぎます。
亭主関白したくても共働きせざるを得ないのです。
少子化対策とか謳ってる奴らも根本的に「正社員・終身雇用制度」信奉に基づく古臭い結婚感があるから見当違いの施策を行ってしまうんですよ。
結婚や家庭って「正社員・終身雇用制度」信奉に基づくと「人質」なんですよ。
まあ、やり甲斐と言い換えてもいいんでしょうが。
「お前が会社に尽くすことで妻や子供を幸せにできるんだ、ほーらやり甲斐のある仕事だろ?」
うーん、どう考えても人質です、本当にありがとうございました。
「正社員・終身雇用制度」信奉という宗教感を日本から消滅させないと、「人質」と化した家庭なんて築こうとすら思いません。
会社を蝕む「正社員・終身雇用制度」信奉
「正社員・終身雇用制度」信奉という宗教は何も雇用者だけではなく会社をも蝕み続けています。
前述の「終身教前提の採用がリスクの塊」などはもろにそれですね。
あとは「正社員・終身雇用制度」信奉全盛期であったバブル期などに入社した奴らも、会社に寄生し続けるだけで何の価値ももたらさない存在って多いんじゃないんですか?
仮にそういう存在が寄生していても、会社側は「正社員・終身雇用制度」信奉のせいで辞めさせられないんですよね。
で、そのしわ寄せで我々若年層は労働と言う名の苦しみを背負い続けるわけです。
派遣社員にしても、契約社員にしてもすべてこの「正社員・終身雇用制度」信者の寄生虫どものせいで、労働力の不当搾取に繋がるわけです。
派遣社員や契約社員制度を運用する会社は、とっとと中高年世代の「正社員・終身雇用制度」信者もすべて同じ雇用形態に替えてしまうべきなのです。
「顧客」のためではなく「会社」のためという欠陥構造
私が就職説明会に行った時聞かれたんですよ。
「仕事は誰のためにする?」
私は答えました。
「上司のため」
すると、その人は「顧客のため」と答えました。
まあ、経営者ならばその回答は間違いないと思います。
私は自分の回答は今も間違ってないと思います。
どう考えたって、日本の会社は「顧客」のためじゃなくて「上司」のために仕事する構造でしょ。
いやあ、当時は私は学生でしたが我ながら社会の本質をよく捉えていたと思いますよ。
まあ、営業や接客業など一部職種では顧客のために仕事をしている方もいるかとは思いますが、それも結局は顧客のためではなく上司や会社の評価を得るためです。
根本的に日本の会社は「会社のために働く」構造になっているんですよ。
顧客のことを考えなかったために、極一部の大企業た外資会社に市場とられまくっている日本の企業を見ていればこれは間違いないと言えます。
「正社員・終身雇用制度」信奉は原則として「会社のために働け」が第一です。
会社の命令に背いてでも顧客のことを考えられる人間なんていないでしょ?
守れもしない経営理念はとっとと放棄しろ
朝礼で経営理念を叫ばせる会社ってありますよね。
完全に宗教的じゃないですか。
しかも、組織構造的に実現不可能な理想論ばっかり叫ばせるんでしょ。
完全にカルト宗教じゃないですか。
「正社員・終身雇用制度」信奉が宗教であることの裏付けが増えていきますねー。
経営理念叫ばせる前にもっとたくさんすることあるはずです。
宗教じみたことはやめて現実をみましょう。
いい加減、目を覚ませ
このように「正社員・終身雇用制度」信奉は無自覚な宗教として存在し続け、日本社会を蝕み続けています。
正社員のメリットあんの?
そもそも「正社員・終身雇用制度」信奉が日本社会を窮屈で生きにくいものにしていることは明白なのですが、それでも「正社員」という雇用形態にメリットはあるのでしょうか?
もちろん、正社員として雇用することで高い生産性を発揮できる業種もあると思います。
逆にそうでない職種も腐る程あると思うんですよね。
厚生年金もアテになりませんからね。
年金自体、本質は政府=投資素人への投資信託ですからw
とりあえず「正社員・終身雇用制度」信奉をやめて、様々な業種の雇用形態の在り方を徹底的に改善していかなければ雇用状況の改善なんて見込めませんよ。
雇用形態の多様化は必然
一度、全員「正社員・終身雇用制度」信奉のステージから引きずりおろせばいいんじゃないですかね。
バブル崩壊前の勝ち馬乗りで今は座って部下に怒鳴ってるだけで金貰ってる奴なんかも、我々若年層と同じ就職難のステージまで引きずり降ろせばいいんです。
それこそ資本主義に乗っ取った正常な競争原理を生み出します。
無能は淘汰され、生産力の高い人間が真に評価されます。
これが健全な資本市場・競争社会の在り方です。
「正社員・終身雇用制度」信奉を引きずったまま、派遣社員や契約社員などの制度を取り入れるからわけのわからんことになるのですよ。
時代の変化を見ないふりして仕事してきた代償
時代の変化に適応できない人間が多すぎます。
日本の大企業なんて「Google」と「Amazon」に市場とられまくってる時点で大した仕事してないところが多いんですよ。
インターネットが出てくる前に築いた資本力と組織力と知名度がでかいから、今も存在しているだけで。
これは「時代の変化を見ぬふりした仕事」「ユーザーニーズに応えた商品を出さなかった」ことのつけです。
で、こういう時代の変化に合わせなかった大企業や政府のつけが我々若年層にしわ寄せとして押し寄せて来てるんですよ。
で、若年層も若年層で文句言いながらも「正社員・終身雇用制度」信奉に縋っている。
もういい加減、問題の先送りはやめましょう。
もう「正社員・終身雇用制度」信奉はやめよう
このように「正社員・終身雇用制度」信奉という名の宗教は日本社会の癌です。
労働者・会社・消費者・政府・社会・家庭…あらゆるものを蝕み続ける社会害悪です。
こんなバカげた思想は捨てて、みんなで新しい時代を創っていきましょう。