「私はロボットではありません」
今日、私ははてなブログに登録し、つれづれなるままに文章を打ち込んでいる。
そこで、早速大きな壁とぶち当たることとなった。
私はロボットではありません
はてなブログに登録するためには「私はロボットではありません」という確認項目に同意しなければならない。
私は深く悩んだ。
それは、私がロボットでない証明ができないからだ。
哲学的至上命題
これは「自分が何者であるか」という哲学的至上命題だ。
果たして、私が実は誰かに作られた人間に限りなく近いロボットでないと証明はどうしたらできるのであろうか?
私の記憶は本当に私のものなのか?
私の行動は全て私の意志で行っているものなのであろうか?
実は誰かのプログラミングのもとに作られているだけではないのだろうか?
これを完全に証明することは、残念ながら我々人間にはできない。
人類史上、多くの暇を持て余す形而上学者たちが頭を悩まし続けながらも、決して答えに辿りつくことができなかった難題をこの「はてなブログ」は容赦なく突きつけてくるのだ。
つまり「はてなブログ」とは、
「我々がロボットではないための証明」への戦いなのだ。
ロボットではないと信じぬけ
証明できないのならばロボットではないと、信じ抜くしかない。
はてなブログの登録者は、自分がロボットでないと信じぬける、尊い意志を持った強気人々が集う。
だからこそ「日本死ね」という実に人間らしい言葉も生まれてくる。
「私はロボットではありません」と自信を持ってクリックできるからこそ、我々は人間的悩みにとらわれながら情報を発信し続けることができるのだ。
そう考えると「はてなブログ」は実に面白い。
我々がロボットではないことをクリックだけではなく、言葉で伝えていこうではないか。
「私はロボットではありません!」